夏に対する苦情

麻布十番祭だと?こんな夏の端くれにアホがよってかかって浴衣着て金銭感覚をバグらせて500円の缶ビールをチビチビチビチビと飲む地域ぐるみのゴキブリホイホイ、訂正、アホ・ホモ・サピエンスホイホイ、まあ俺はどうだって良いんだけどやるなら静かにやってくれという感じである。

7月の終わりにクリーニングに出した安い浴衣は、極力シワにならないように部屋の片隅に適当に放り投げられており、もはや出番を諦めている。平成最後の夏だというのに、ただの布として存在している。

クーラーの効いた部屋でツイッターを見下すようにネチネチと眺めていると浴衣姿の女の動画が流れてきた。スノウである。もはや浴衣姿の女の動画ではない。スノウである。

原型を失ったおそらく女は、楽しそうに人混みではしゃぎ見えない頭のネジを飛ばしまくっていた。俺には見える。スノウのエフェクトよりも濃く、女の頭から吹っ飛んでいくネジが大量に見える。

羨ましいとかではない。単純に頭の悪そうな女が心の底の底から嫌いなのだ。背筋をゾゾゾとさせていると、そのスノウ(動画)の『いいね』の数が500を超えていたので擬音語なんて使ってられるかレベルの衝撃だった。英語力がバッタ以下なので間違っていると思うが「The 背筋が凍るキモさest of 人生」まあこんな感じである。もうすごく気持ち悪い。叶いまちぇんのフォロワーお前ならわかってくれると信じている。

 


俺は頭のネジも多少吹っ飛んでいるが、涙腺も西野カナにバカにさてしまった世代なのですぐに泣く。浴衣姿のスノウがはしゃぐツイートを見ていとも簡単に泣く。レクサプロを飲まなくてはいけない。

 


日曜日は終わりに向かってしっかりと夜になった。サザエさんも終わった頃だろうか。

 

夏が終わる。麻布十番祭も終わる。

俺の中のフジファブリック若者のすべてを歌いすぎて干からびかけている。


なお俺は夏とはかなり相性が悪く、紫外線アレルギーとかいうミュータントなので露出の多い夏場は外出を控えなければならない。これが結構厄介で、今年の夏は少し調子に乗ったので40度の発熱を3回ほどやってそのうち1度救急搬送された。近年稀に見る非常に嫌な夏だった。

 

早く終わってくれ夏、醜い夏をもう見せるんじゃない。

秋服を買い渋っているとさっそくネットで売り切れていて、なんだかもうそこまで秋がきているんだなぁと思って普通にムカついた。夏に対して。