2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

エモ散らかした夜に思うこと

そういえば、受付で名前を言うと、外に出ていた看板より少し安い金額で案内された。 ドリンクチケットですと手渡されたメダルを受け取り、カウンターでビールを頼む。 すぐ隣の喫煙スペースでは、気だるそうにタバコを吸う若者がたむろして異常なまでに煙っ…

優しさについて

優しさについて考えることがある。 私は生きてきてこの方、専ら偽善者であり、自分以外の誰かに何かを尽くす際にとりわけ苦労する。 まるで、自分の中の優しさという奥深い井戸の水を必死に手で組み上げるような感覚がある。それは非常に面倒がかかるし、何…

ダメ人間

耳鳴りは耳をゆうにこえて、脳髄をも鳴らした。痛みにも近い感覚はまぶたを緊張させ、眉が歪んだ。フェードアウトしていく金属音、痛みとその不快な音から解放されて私はひとつため息を吐く。 残酷なのは地球のどこかで小さな子供が腹を空かせて死んでいくこ…

めちゃくちゃに好きだった男のこと

人を好きになることがあまりない。 人だけではなく、物事や行動、概念、ありとあらゆるものに対して「好き」だという感情を抱くことが少ない。 仕事仲間に勧められたイケメン俳優、歌手、合コンで知り合った商社マン、 親友に勧められたマンガ、テレビゲーム…

未完成の文

わたしは確かに、会社の始業に間に合わないとか、気分の波が大きくなっていて“うつ病”の症状は十分にある。 自分では認めたくないし、こんな所で得体の知れない症状を理由に今さらたくさんのことを諦められるほど人生で妥協する術を学んでこなかった。 たく…

酔った男と傷付きたくない女

男が酔った時に電話をかける相手は、 好きな女なのか、手頃にセックスをしたい女なのか、討論の余地があまりにもありすぎた。 私は、そんな余地を無視して、セックスしたい女に電話するものだと思うことにしている。 気持ちよく酔ったその夜に、男は好きな女…

佐々木のこと

大学生の頃、何かの飲み屋か知り合いの紹介で知り合った男友達がいる。佐々木という。 もう5.6年の付き合いになるのだが、その出会いのことを覚えていない。もしかしたら、出会い系だったかもしれない。本当に忘れた。 なんやかんやと、忙しい合間を縫っては…

DISは返ってくる話

お前の考察は鋭い。 鋭利すぎるくらいだ。 その丁寧に磨き上げたニードルは誰に向けたものなのか解らないが、数千人を傷付けるには十分すぎた。 考察は人々に刺し渡る事で錆び、切れ味を失う。それが刺さる時の苦しみをお前は一生理解できない。理解できない…

死んだ恋人への悪口

生活音がめちゃくちゃうるさい 私は洗濯や掃除もたまに手伝うのに、私が必要ない料理まで強要してくる、自分で作れ 私の体調不良を軽視されている気がする 嬉しいけど喧嘩した後物でつるところは器小さいなと思う 箸の持ち方やハンガーのかけ方、冷蔵庫にレ…